一体、どんなものなのか見てみよう!
簿記の勉強を始めたばかりなんですが、まず始めに出てくる損益計算書と貸借対照表がどういうものなのかいまいち分かりません。簡単に教えてほしいです。
わかりました。まず始めに、簿記の目的というのは企業の財政状態や経営成績を数字で明らかにするためのものです。そしてそれを利害関係者に報告する義務があるのですが、大きく分けると二つあります。それが、損益計算書と貸借対照表です。
損益計算書とは?
損益計算書とは、企業の一定期間の収益と費用を表したもの
一年間でどれだけ儲けた、あるいは損をしたのかを表したものです。
どんなお金が入ってきてどんなお金が出て行ったかが分かります。
損益計算書に表示されている利益は売上総利益・営業利益・経常利益・税引前当期損利益・当期純利益の5つに分けられます。
売上利益が100万でも、仕入れ・人件費・家賃など引いていくとだいぶ引かれますもんね。
はい。それらを見やすくまとめたのが損益計算書です。項目ごとに分けているのでどこにいくらかかったのか一眼で見て分かります。
そして費用を全て引いた結果、残高が残っていたら当期の利益になり、マイナスになっていたら赤字になります。
当期ーその定めた期間(一年間)のこと
前の期間を前期、次の期間を次期という
貸借対照表とは?
では貸借対照表はどんなものなんですか?
貸借対照表とは企業財務状態の資産を左に、負債と純資産を右に記し総合的な損益額がわかるものです。資産と負債のあいだの関係をあらわしており、ある時の財政状態が分かります。
流動資産ー決算から1年以内に現金化できるもの
現金・預金・売掛金など
固定資産ー決算から1年以内に現金化されなかったり、支払う必要がないもの
土地・建物・機械など
そして負債はいずれ支払う必要があるものですが、こちらも流動負債と固定負債に分けられます。負債は支払う期日が早い順に記載されているので上が流動負債、下が固定負債になります。
流動負債ー決済から1年以内に支払う必要があるもの
支払手形・買掛金・未払金など
固定負債ー決済から1年を超えて返済していくもの
長期借入金・資金調達のために発行した社債など
純資産の欄は、過去の利益の合計額や株主が出資する資本金になります。
これらを把握することで改善点などもわかる、とても大切な財務諸表です。
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